心理学の知見をもとにして、こころの問題を理解し、より良い生活を送れるようにアプローチをしていきます。臨床心理士および公認心理師が担当します。
心理検査
当院では、患者さまの病状や悩みに合わせた心理検査を実施しています。心理検査の結果から病状や能力、性格の傾向を把握し、今後の治療に役立てられるよう心がけています。また、検査の結果が、日常生活を送る上での一助となるよう、ご本人さまやご家族さまにフィードバックをしております。児童精神科では、必要に応じて学校と連携をはかり、就学支援に活かせるように具体的な提案をしています。
多職種との連携と協働
院内では、デイケアやピアサポートの活動の場に参加し、他の専門職と協働しています。その他に、当院の入院患者さまの退院後の支援や、外来患者さまの治療と並行して行われている支援に関わる他機関の職員とも連携をとっています。こうしたケア会議では、患者さまが復学や社会復帰をする際に、必要な支援について一緒に検討し、重要と思われる援助について提案をしています。
<主に参加している活動や会議など>
-デイケア/リワークプログラム(認知行動療法)
-病棟でのピアサポート活動の参加
-ケースカンファレンス
-教育機関や行政機関とのケア会議
心理療法
当院では、広義のカウンセリングや他機関からの心理療法の依頼には応じておりませんが、当院の主治医の判断と指示に基づいて、限定的に外来、入院患者さまに心理療法を実施しております。心理療法はご本人さまに負担がかかる場合もありますので、状態によってはお引き受けできないこともあります。ご承知おきください。
公認心理師養成プログラム
当法人は、2025年8月1日付で、公認心理師法第7条第2号に基づく実務研修施設としての認定を受けました。これは、大学において公認心理師となるために必要な課程を修了した方が、省令で定められた施設において一定期間の実務経験を積むことで、公認心理師国家試験の受験資格を得られる制度に基づくものです。
当法人では、3年間の実務研修プログラムを提供しており、地域に根ざした精神科医療の現場で、実践的な心理支援のスキルを身につけることができます。
私たちは、実務経験を通じて学ぶだけでなく、研修終了後も地域に根づき、地域から求められる心理専門職として活躍してくださる人材の育成を目指しています。