沼津中央病院について
沼津中央病院は、沼津市街地にほど近く、明るい太陽の光、香貫山のふもと、狩野川と黄瀬川のほとりに立地し、交通に便利で、自然に囲まれ、優れた景観と総レンガ張りの美しい建物で、こころの癒しには最適の、恵まれた環境を備えています。
当院のシンボルマーク「つながり合う3つの環(わ)」は、この「光」「大地」「水」を表し、それぞれ病院の理念「愛」「信頼」「貢献」に相通じています。
「愛」=「光」は、輝く未来
「信頼」=「大地」は、人々の生活を支える礎
「貢献」=「水」は、豊かな流れと限りない広がり
沼津の豊かな自然を背景に、地域と病院が相互に発展することを願い制定されました。

スタッフは専門性を重視し、高いスキルを磨くと同時に、心を病む人々の痛みを理解し、優しく親切で温かい人間性を備え、日々気配りのあるケアを目指しています。
私たちの取り組み
地域精神保健・ケアサービス医療(コミュニティ、メンタル・ヘルス)
沼津中央病院の基本的で伝統的な診療理念は地域精神医療です。当事者の方々が、疾患を持ちながらも、地域生活の場で役割を持って暮らしていく「回復」という状態を目指して、そのために必要なあらゆるケア・サポートを提供しています。そのために私たちは、サテライトクリニック、訪問看護サービス、精神科救急医療体制、社会復帰施設群など、これまでに様々なケア・サポートメニューを構築してきました。
地域精神保健に必要なのは、アクセスしやすいこと、包括的であること、ケアが一貫していること、いつでも治療を提供できること、多分野で統合的であること、あらゆるニーズに対応できること、といわれています。このような概念に沿って私たちは以下のような医療に取り組んでいます。
精神科救急医療
地域精神医療にとって、精神科救急は必須の医療サービスです。地域での暮らしを想定し、病院外での生活を基本と考えると、急な事態に相談する専門医療サービスがどうしても必要になるからです。当院では平成7年に県のシステム整備に参加する形で精神科救急医療サービスを開始し、平成10年からは県東部地区の精神科救急常時対応型施設の指定を受け、同15年には精神科救急入院料病棟を開設しました。高いマンパワーによって、急性期に集中的な人的資源の投入ができる体制を整え、できるだけ入院期間を短期化して、効率が良い医療を提供することにより、より機能的な回復状況が得られるよう努めています。
地域ケア拠点の整備~サテライトクリニック
精神科の治療がまだ入院を中心に考えられていた時代の昭和41年、法人は沼津駅から徒歩圏内の貸しビルの一角を借りて、通院専門施設「三枚橋診療所」を開院しました。今後の精神医療が地域での生活を重視し、通院を中心に行われるであろうと見込んでの事業開設でした。今でこそ街中でよく見かけるメンタルクリニックですが、当時としては大変珍しく、時代の先取りが過ぎたようで、当初は患者さんもまばらであったと聞いています。その後、当初の見込みは現実となり、多くの方が通院するようになりました。2回の移転を経て、「大手町クリニック」と改称し、現在では駅前で診療を行っています。また昭和59年には、伊東中央クリニックを開院しています。その後、「あたみ中央クリニック」に移転しましたが、令和7年9月末をもって閉院となりました。
訪問看護サービス
当院で精神科訪問看護サービスが開始されたのは、今のような診療報酬制度が整う前のことです。当時から、地域における普段の暮らしの中で「生活の場」でどのような困りごとがあるのかに着目し、本来的なケアを提供しようという考え方でした。その後、こうした在宅ケアの体制や制度も整えられ、現在では当院の診療グループとして「訪問看護ステーションふじみ」(沼津市)と「同ゆかわ支所)」(伊東市)」を運営しています。
精神保健福祉サービス事業所
昭和56年5月、当法人は入所型社会復帰施設「はまゆう寮」を開設しました。入院している状況から在宅に移行する場合に、その社会状況の段差ゆえに病状の不安定化に至らぬよう設けられた施設で、当時は「中間施設」と言われました。今のように精神保健福祉法・自立支援法が整う以前のことで、県の単独事業として始まりました。多くの方に利用していただき、社会参加と回復をともに経験させていただきました。現在こうした精神保健福祉サービスを提供する事業所は法整備され、当法人では病院とは別に法人本部に専門の部門「社会復帰事業部」を設けて各事業所を運営するようになっています(詳細は「本部」をご覧ください)。
医療連携室
包括的な地域ケアの提供を目指し、医療機関同士の緊密な連携強化を行うため、医療連携室を設けています。平時より医療機関間の紹介・受診等を円滑に行えるよう努めています。
専門医療や先進的ケアの提供、治療プログラムの推進
当院では専門的な医療の提供が図れるよう、以下のような領域に取り組んでいます。
- 児童・小児精神科
- クロザピン
- 早期作業療法
- 摂食障害治療プログラム
- 各種集団治療プログラム
浜松医科大学、横浜市立大学と連携し、専門医による専門外来を開設しているほか、入院医療についても積極的に行っています。
近隣の医療機関と連携し、治療抵抗性統合失調症治療薬であるクロザピンの投薬を行っています。
当院では、急性期治療が始まってすぐ、なるべく早い段階で精神科作業療法を行う「早期作業療法」(通称ピコット(Picot))を提供しています。リハビリテーションはなるべく早いうち、と言われますが、精神科ではまだ定着しておらず、全国でも珍しい取り組みです。検証したところ、治療の質が向上する様々な効果が得られることが判明し、業界でも注目され始めています。
浜松医科大学と連携し、同大学で開発されたプログラムに沿って、単科精神科病院で対応できる範囲で対応しています。身体的に重症の場合は大学病院や総合病院での治療を優先していただきます。
アルコール依存症(国立精神神経医療研究センターで開発されたSMARPPをもとにした「ぬま~ぷ」、心理教育、リワーク(うつ病の回復プログラム)等のプログラムに取り組んでいます。
行動制限最小化
米国で開発されたコアストラテジー等を参考に、国内学会・団体の推奨事項の促進や独自の工夫を凝らし、行動制限最小化に取り組んできました。その結果、当院の行動制限を限りなくゼロにする取り組みは業界内で大きな反響となり、現在は多くの新聞取材などを受けるようになりました。当院での取り組みは動画化され、厚生労働省のホームページでも採り上げられています。
行政機関・研究機関・職能団体・学術団体などへの業務協力
静岡県や沼津市をはじめとする近隣市町の行政機関との業務連携を積極的に行い、地域医療の充実を図っています。
国立精神・神経医療研究センター精神保健研究所、日本精神科救急学会、日本精神科病院協会、日本精神科看護技術協会など全国規模の組織と共同し、専門技術の向上や精神科医療の質の向上などに貢献できるよう研究事業などへの協力を行っています。
大学・看護学校など医育機関への教育面での協力
医育機関(大学の医学部や医療関連学部・福祉関連学科や看護学校など専門職育成機関)への講師派遣、臨床実習の受託を行い、専門職の育成に協力しています。
地域の関連諸機関への協力
障害者支援施設や老人ホームなど各種入所施設の診療業務、協力医療機関などを受託し協力しています。
日本医療機能評価機構の認定
当院では平成12年に日本医療機能評価機構の認定を受け、その後5年毎に審査を受け継続認定されています。
ご意見・ご要望

当院は、各病棟、総合待合室、外来、デイケアセンターに「ご意見箱」を設置しています。また、院内に苦情相談員を配置していますので、ご意見がございましたらお気軽にお聞かせください。